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2022年電動バイク(EV)の総まとめ!各社の動きは?

バイクにおいても電動化の動きが無視できないものとなってきています。自動車に比べると、まだまだ一般市場向けのモデルは限られていますが、今後はどのようになっていくのでしょうか?

今回は電動バイクに関する話題について2022年の総まとめとしてご紹介したいと思います。

国内における電動バイクの動向

現在、国内主要メーカーが発売する電動バイクで一般で購入できるモデルはヤマハのE-Vinoのみとなっています。

ただし、ホンダは法人向けにビジネススクーターのEV化を積極的に進めており、企業、個人事業主、官公庁向けに原付二種でも人気のPCXの電動モデルPCX ELECTRICをリース専用で販売するなど、電動バイクへの積極的な参入が期待できます。

またE-Vinoを販売するヤマハも原付二種クラスEVとなる「E01」を実証実験モデルとして格安のリースにて市場に投入しました。

この他にもカワサキモータースジャパンもEV領域への進出を表明しており、今後一般市場向けの電動バイクの投入が期待されています。

国内主要メーカーの動き

冒頭で述べたとおり、二輪市場においても電動バイクのカテゴリーはほぼ間違いなく成長していく、というよりは成長せざるを得ない状況となっています。ここからは国内主要メーカーにおける電動バイクに対する動きをより詳細に見ていきたいと思います。メーカー別にご紹介します。

本田技研工業株式会社

ホンダはプレス向けの二輪事業説明会において、2020年代半ばまでの電動バイクの投入計画があることを発表しています。その中で2025年までにグローバルで10モデル以上の電動車を登場させることを明らかにしており、その中にはコミューターや電動自転車だけでなく、大型FUN EVと銘打った車両のシルエット画像を3機種公開した上で、ファン領域モデルとして、クルーザータイプ、ネイキッドタイプ、スクータータイプの大型EVも投入する予定であることも公表されています。

またホンダは2040年までに全2輪製品のカーボンニュートラル実現を目指していることからも、電動バイクに限らず水素や燃料電池などを搭載したモデルの登場も今後ありうるかもしれません。

株式会社カワサキモータースジャパン

カワサキにおいてもEICMAプレスカンファレンスに登壇した伊藤浩社長により、EV/ハイブリッドの計画や水素エンジン車の投入目標などが発表されています。

また電動バイクとして「Z EV」と「ニンジャ EV」、エンジン走行とモーター走行を切り替えられるストロングハイブリッドシステムとして「ニンジャHEV」という、合計3台の電動バイクも発表したことで話題を集めました。それぞれ2023年、2024年の発売を予定しておりプロトタイプの動画も公開されたことから、いよいよ電動バイクの販売が現実味を帯びてきています。

なお、カワサキについては2024〜2025年に、グローバルで約30台の内燃エンジン車の導入を計画していることも発表しており、これまでのガソリンエンジンバイクにも力を入れていく姿勢を示していることもさすがと言ったところでしょう。

ヤマハ発動機株式会社

ヤマハは先に述べたとおりE01(イーゼロワン)と呼ばれる原付二種クラスEVの実証実験を行っています。第一期7月からの3ヶ月かんですでに終了していますが、2023年2月から車両受け取りから3カ月間で第二期実証実験を北海道を除く日本各地で実施すると発表しています。

興味のある方は申し込んでみてはいかがでしょうか?

取次窓口はヤマハスポーツバイク専門店「YSP」となっています。

なお、このE01の市販化予定はないそうですが、第2期終了後もE01を使用した実証実験は予定しているとされており、国内唯一の一般向け電動バイクを販売しているヤマハのさらなるラインナップに期待が持てると言えそうです。

まとめ

今回は2022年の国内電動バイクの動向の総まとめということで、主要3メーカーの動きなどをご紹介しました。まだまだ一般向けには電動バイクはほとんど販売されてはおりませんが、国外メーカーまで着目するとスクータータイプだけでなくスポーツタイプの電動バイクなども販売されており、日本国内でも電動バイクが当たり前に乗られる日も近いと思われます。

主要メーカーもその開発に力を注ぐという姿勢はすでに示されているため、これまでのただのエコな乗り物というイメージからガソリンエンジンバイクのようにその乗り心地を楽しむような新たなジャンルの電動バイクが市販化されることでしょう。

すでにその流れはできており、ここからはさらなるスピード感を持って各社取り組んでくると考えられるため、興味のある方は電動バイクの情報についても定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。