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バイクのモデルチェンジ周期やサイクルは存在する?徹底解説!

バイクや車にはモデルチェンジが存在します。特に人気モデルだと、長年ずっと同じままということの方が珍しく、中には何度もモデルチェンジするものもあります。

見た目はもちろん、機能面でのモデルチェンジなどその種類は様々ですが、できれば最新モデルに乗りたいと思うのが人の常ではないでしょうか?

今回はそんなバイクのモデルチェンジについて周期やサイクルなどを含めて詳しく解説していきたいと思います。

モデルチェンジとは?

モデルチェンジについて語る前に、まずはそもそも「モデルチェンジ」とはどういったことを指すのでしょうか?

簡単に言うとバイクに改良が加えられることを「モデルチェンジ」と呼びます。そしてその改良のレベル、変化の具合で「フルモデルチェンジ」と「マイナーチェンジ」の2種類に大きく分けられるのが一般的です。

最初にこの2つの違いについて解説します。

フルモデルチェンジ

バイクに限らず、車にも共通して言えることですが、フルモデルチェンジはエンジンやフレームなど基本となる部分から大きく改良を加えることです。そのため、中にはこれまでの外観から大きく形を変えるものも存在します。

国土交通省に届け出る型式から変更するレベルのため、新型のエンジンに載せ替えられたりとこれまでと性能が変わることがほとんどです。

もちろん技術の進歩により新たな装備になるため基本的には進化することが一般的ですが、趣味性の高いバイクの場合は中には前モデルのほうがよかったということも少なくありません。

さらに近年は排ガス規制に対応するためのモデルチェンジも多く、パワーダウンするような場合もあるため一概に高性能になるとは言い切れない部分もあると言えるでしょう。

マイナーチェンジ

一方、マイナーチェンジは、エンジンやフレームなどの大きな改良は行わないものを指します。具体的には外観のデザイン変更、カラーリングチェンジ、安全装置の追加などがこれにあたります。

ほとんどの場合、走りそのものに影響を与えるようなモデルチェンジではないので、こちらはフルモデルチェンジに比べて、価格もほとんど変更がない場合が多く、購入タイミングをわざわざ遅らせる必要もないと言えます。

 中にはフルモデルチェンジほどの変更ではないが、マイナーチェンジというには少しインパクトにかけるようなモデルチェンジのことを「ビッグマイナーチェンジ」と称することもありますが特に決まった定義はないようです。

決まった周期やサイクルは存在しない!

それでは、そもそもモデルチェンジに周期やサイクルは存在するのでしょうか?

結論から言うと、存在しません。車の場合はバイクに比べるとある程度規則性があり、5〜7年ほどでフルモデルチェンジし、その間の2〜3年置きにカラーリングや上位グレードの追加などのマイナーチェンジを行うことが一般的です。

しかしバイクの場合は車のそれと比較すると、あまり規則性があるとは言えません。

これはバイクがやはり趣味性の高い乗り物だということが一番の理由だと考えられます。そもそも車のように同レベルのモデルが各社から販売されているわけでなく、それぞれのバイクがその地位を確立していることが多く、ライダー側もそのバイクに乗りたいと思い購入しているパターンが多いため、頻繁にモデルチェンジする必要がないと言えるためです。

またバイクの場合は年々厳しくなる規制に対する変更を余儀なくされるパターンの方が多いのも理由の一つでしょう。

人気がなければ、モデルチェンジをせずに1代限りで終わる場合もあるという面では、車以上にシビアとも言えるでしょう。

よくあるモデルチェンジパターン

ではバイクのモデルチェンジはどういった際に行われるのでしょうか?

ここでは2つのパターンに絞ってご説明します。順番に見てみましょう。

流行にあわせたモデルチェンジ

まずは流行にあわせたモデルチェンジです。

バイクは車ほどの流行り廃りは少ないとは言えやはり売れる傾向はあるため、少なからずこういったモデルチェンジは行われることがあります。

カラーリングや見た目はもちろんですが、ヘッドライドなどの電装類がハロゲンからLEDなど近代的な装備になったりなどもこちらに該当すると言えるでしょう。

規制対応のためのモデルチェンジ

先にも述べたとおり、バイクのモデルチェンジの理由として一番多いのがこの規制対応でしょう。特に排気ガスへの近年の規制は厳しく、世界基準の規制にあわせてメーカーとしても最も努力している部分と言えます。

中には繰り返す規制に対応しきれず、その長い歴史に終わりを告げたモデルも少なくありません。特に近年、名車と言われるバイクが次々に生産終了し、ショックを受けたライダーもいるはずです。個人的には無理に規制にあわせてモデルチェンジを行い、そのバイクの本来の持ち味がなくなってしまうのであれば無理に改良をせず、生産終了するのもやむなしかと思います。

具体例のご紹介

モデルチェンジについて色々と解説してきましたが、最後にそれらの具体例をご紹介したいと思います。今回はモデルチェンジの多いモデルと、対称的に少ないモデルについてそれぞれご紹介します。

モデルチェンジの多いバイク

モデルチェンジの多いバイクとして、代表的なモデルをあげるとすれば、多くのライダーが教習所でお世話になったホンダのCB400 SUPER FOURが挙げられるでしょう。

今年10月で生産終了が決まってしまい、実に残念ではありますが、1992年に初代モデルが登場して以来約30年間もの間に数々のモデルチェンジを繰り返してきた名車中の名車と言えます。

キャブレターからインジェクションへの変更をはじめ、代表的なVTECの搭載、LED化、スーパーボルドールの登場など、その歴史だけで1記事かけてしまいそうなほど様々なモデルチェンジを繰り返し生き残ってきたバイクです。

モデルチェンジの少ないバイク

逆にモデルチェンジが少ないバイクで多いのが原付1種と呼ばれる分類のいわゆる50ccのバイクです。日本だけの特殊なサイズ感であり、開発費をかけてまでモデルチェンジを繰り返すメリットが少ないのが最大の原因と言えます。

中型や大型のバイクと異なり、その趣味性も高いとは言えず、通勤通学の足として乗っているだけというパターンが多く、絶対にそのバイクに乗りたいと思って乗っている人も実際少ないのも大きな理由と考えられます。

まとめ

バイクのモデルチェンジについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

車と異なりほとんど規則性はなく、その理由も規制への対応がメインとなっているのがバイクのモデルチェンジと言えます。そのため、中古車やモデルチェンジ前の方が価値や人気が高いといったことも珍しくなく、購入タイミングは最新版が絶対にいいとも言い切れないのが特徴です。

いつ起こるか分からないモデルチェンジであるため、いつか買おうと思っていてもタイミングが合わなければ購入できないこともあるため注意が必要です。自分が気に入ったバイクがあれば情報収集は常に行っておくことをオススメします。