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バイクの定期メンテナンスの方法とは?足回りとエンジン回りに分けて解説

安全なバイクライフを送るために大切なことが定期メンテナンスです。

中には異常があった際にだけプロにお願いし、特に定期的なメンテナンスは行っていないという方もいるかもしれません。またバイク初心者だと何をどのくらいの頻度でメンテナンスすればよいか分からないという方もいるでしょう。

そこで本記事では、バイクの定期メンテナンスについてその項目や頻度について解説したいと思います。

足回りのメンテナンス

まずは足回りのメンテナンスです。実際にバイクが走ったり止まったりするために重要な部分である足回りのメンテナンスは走行に直結するものなので特に重要と言えます。

ここでは3つのポイントに絞ってご紹介します。

タイヤ

タイヤのメンテナンスの基本は空気圧のチェックです。可能な限り月に1回は行うと良いでしょう。適切な空気圧は安全に寄与するのはもちろんのこと、燃費にも直結する重要な項目です。

また、空気圧のチェックの際にはタイヤのひび割れやスリップサインの確認も忘れずに行いましょう。特にタイヤの側面(サイドウォール)のひび割れは最悪の場合バーストなどにも繋がりかねないので、仮に溝が残っていたとしてもなるべく早く交換するよう心掛けましょう。

チェーン

チェーンは大きく2種類に分けることができます。シールチェーンとノンシールチェーンです。目安としてシールチェーンの場合は走行距離が15,000 km~20,000 kmで、ノンシールチェーンの場合は5,000 km~10,000 kmで交換するのが一般的です。

しかし、それも適切な清掃とグリスアップがあってこそのものです。できれば1,000 kmごとにはメンテンナスを行うようにしましょう。また、チェーンは次第に伸びていくものなのでメンテナンスの際にはチェーンの遊びが適切か、ラインに歪みなどがないかもチェックも同時に行うようにするのがよいでしょう。

ブレーキパッド

制動力に大きく影響するのがブレーキパッドです。少しずつ摩耗していくため、最低でも半年に一度は残量がしっかりと残っているか確認しましょう。またブレーキディスクの摩耗具合やブレーキフルードの減りにも注意しておくと早い段階で異常に気付けるので普段から意識しておくことをオススメします。

エンジン回りのメンテナンス

エンジンはバイクを走らせるための動力源であり、バイクの心臓部と言っても過言ではありません。だからこそプロにしかメンテナンスができない部分と敬遠している方もいるかもしれませんが、むしろライダーが日頃から自身でチェックしておいた方がいい部分でもあります。ここではエンジンまわりのメンテナンスを3点ご紹介いたします。

エンジンオイル

エンジンオイルは走行に伴い汚れ、粘度も落ちてくるため定期的な交換が必要です。距離の場合は3,000 km~5,000 km、あまり長距離は乗らないという場合は半年ごとに交換することをオススメします。

日常点検としてはエンジン下部にある点検窓や、オイル注入口のキャップについているオイルゲージによってオイルの色と粘度を定期的に確認するとよいでしょう。

エンジンオイルは潤滑だけでなく、冷却、洗浄、燃焼効率や防錆など大変重要な役割を担っているものなので、愛車を長持ちさせるためにも定期的に交換することが大切です。

エアクリーナー

エアクリーナーはエンジン内に入る空気をろ過しキレイにしてくれるフィルターです。そのため、乗れば乗るほどエアクリーナー自体は汚れていきます。エアクリーナーが詰まってくるとエンジンの回転数が上がらずスピードが出ないといった症状が出てくる場合もあります。

タイプ毎に、湿式・乾式の場合は10,000 kmごと、ビスカス式の場合は15,000 km~20,000 kmごとに交換するとよいと言われています。

エアクリーナーはエアクリーナーボックスのネジを外すと確認できるため、交換目安の走行距離近くになったら一度チェックしておくとよいでしょう。

スパークプラグ

スパークプラグはその火花によってエンジン内部で爆発を起こすための重要な部品です。プラグの電極が消耗したり、カーボンが蓄積したりすると、燃焼効率が落ち、最悪の場合、エンジンがかからなくこともあります。

スパークプラグはその種類によっても異なりますが、一般的には3,000 km~5,000 kmごとに交換するとよいと言われています。また、エンジンがかかりにくい場合やフケが悪いといった場合には一度、取り外してプラグの状態を確認するとよいでしょう。

洗車

最後になりますが、ある意味最も基本的なメンテナンスとも言えるのが洗車です。

洗車の目的は、ただ見た目をキレイにするというだけでなく、劣化の原因となる汚れを落としたり、不具合や異常がないかを確認することも含まれます。目に見えるボディ部分だけでなく、エンジン下やホイール、駆動系などもしっかり洗浄し各所のグリスアップも忘れずに行いましょう。汚れたままでは傷やオイル滲みなどにも気付きにくいため、普段から愛車をキレイに保つことは最も手軽なメンテナンスと言えます。

まとめ

愛車に長く乗り続けるためには、定期的なメンテナンスがかかせません。

プロに頼まなければならないようなものも確かにありますが、日常的な点検や清掃、簡単な整備はライダー自身で行っておくと、異常にすぐに気付けるだけでなく、さらにバイクに愛着が持てるようになるでしょう。

今回ご紹介したメンテナンスは簡単なものが多いので、ぜひバイクのメンテナンスにチャレンジしてみてください。